「四柱推命における自分の星とは?」
「四柱推命」と聞くと、どこかで聞いたことはあるけれどよく分からない、と思う方が多いのではないでしょうか。
この神秘的な響きを持つ四柱推命の世界に足を踏み入れると、今まで知ることのなかった新しい自分に気付くことができます。
みんなそれぞれ自分の星を持って生まれてきており、四柱推命は自分の持っている星によってあなたの魅力や才能を輝かせる秘密を持っているのです。
四柱推命におけるあなたの星について、一緒に見てみましょう。
目次
四柱推命の通変星とは
四柱推命には、実に様々な言葉が出てきます。
専門用語が多く、難しく感じるかもしれませんが、ひとつひとつの意味を紐解いていくと色々なことを知ることができ、とても奥深いものだと気づくでしょう。
自分を知るためには、あなたの星である通変星を読み解くことが近道です。
四柱推命とは、今から3000年ほど前に中国で生まれた陰陽五行説に基づく占いのことです。
「四柱」という言葉から分かるように、生まれた年・月・日・時刻の4つの柱から運命を見ていきます。
生年月日は、一生変わることがありません。その生年月日を基にして鑑定を行うため、正確に運命を導き出すことができ、未来を予測することができるのです。
運勢や仕事運、結婚運、相性など様々なものを見ることができますが、四柱推命の本質と言えるものは、その人が本来持っている性質や強みが分かることです。
自分が生まれてきた意味や、この人生でやりたいことを読み解くことができるため、魂の目的に沿った流れが分かり、自分の心と行動にブレがなくなることが特徴です。
また、陰陽五行説の「陰陽論」は、自然界すべてのものを「陰」と「陽」という相反するふたつの要素で捉える考え方があり、相互関係が絶えず変化しています。
季節で見ると、陽が極まる夏至と、陰が極まる冬至が交互にくることで1年は巡っていくのです。
それに対して「五行説」は「木・火・土・金・水」という5つの要素が、お互いに影響しあっているという考え方で、漢方にも用いられています。
この陰陽五行説は古代中国において深く浸透していた考え方であり、四柱推命はとても歴史のある学問として、今もなお続いているものであると言えるでしょう。
四柱推命の通変星とは、自分が持って生まれた資質や才能を表す星のことです。
通変星には「通変星」と「蔵干通変星」の2種類があります。
通変星は、あなたの表面に見える性格や傾向を表しています。
蔵干通変星は、あなたの内側に秘めている性格や傾向を表しています。
通変星の出し方の前に、この十干と十二支ついて簡単に解説します。
十干(じゅっかん)とは
十干は「甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」の10種類のことを指しています。
五行説の「木・火・土・金・水」という5つの要素に対して、「陰」と「陽」という陰陽の2つのタイプから成り立っており、全部で10種類になるため十干となっています。
十二支(じゅうにし)とは
十二支は「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」のことを指しています。
日本では「未年」や「申年」など、干支で自己紹介をすることが多く、なじみ深いものと言えます。
もともとは時刻や方位を表すものとして用いられ、「丑の刻」は午前1時から午前3時を指し、2時間刻みに十二支を当てはめていました。
四柱推命での十二支は、春・夏・秋・冬の4つに分けられ、それぞれの季節の性質を表しています。
自分の星の調べ方とは?通変星の出し方とわかることについて
通変星は、「日干」と言うあなた自身を表すものと、別の柱(年柱・月柱・日柱・時柱)の天干または蔵干との組み合わせによって出すことができます。
「命式」と呼ばれる表を手に入れることが一番分かりやすい方法です。
命式が手元にある方は、年柱・月柱・時柱の通変星と蔵干通変星、日柱の通変星を見ることであなたが持つ7つの星を導き出すことができます。
命式が西洋占星術で言うホロスコープのようなものになり、自分の星を読み解く際にとても便利で役立ちます。
通変星を知ることにより、あなたの持つ自分でも気づいていない才能や本質、得意分野や向いている職業、恋愛傾向などが分かるでしょう。
10種類の通変星の特徴とは?自分の星の種類について見てみよう!
通変星には、「比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印緩」の10種類があります。
また、属するグループが「自立の星・表現の星・財の星・実行力の星・知性の星」の5つに分かれており、「正統派」と「変化型」という2つのタイプにも分けてその特徴を捉えることができます。
ここからは、通変星の奥深い意味や運勢について、詳しく見てみましょう。
比肩の意味と運勢について
比肩(ひけん)は、自立の星であり、正統派の星になります。
自立の星は、独立心や自己実現、自尊心を意味する星であり、正統派の星の影響で真正面から物事に取り組んでいく特徴を持っています。
比肩を持つ人は、自分の力でやりたいことを貫き、目標に向かって努力することを得意としています。
自分のペースを大切にしながら、パワフルなエネルギーを夢の実現化に費やします。
また、比肩という言葉にある通り「人と対等にありたい」という思いが根底にあるため、会社などの上下関係がある組織では少し生きにくさを感じることがあるかもしれません。
組織の中に埋もれることなく、あなたらしさを輝かせることができると、本来持ち合わせているバイタリティをいかんなく発揮することができるでしょう。
体力や気力に恵まれているため、すべてを自分で管理する個人事業主に向いています。
スケジュールや仕事の進捗具合を自分で調整でき、周りに無理に合わせることなく実力を出せる環境があると、より一層努力が実を結んでいきます。
独立心が強く、自分らしく生きることがテーマになりますので、難しいことを考えず、まっすぐに進むことが運気を上げる道しるべになります。
劫財の意味と運勢について
劫財(ごうざい)は、自立の星であり、変化型の星になります。
自立の星は、独立心や自己実現、自尊心を意味する星であり、変化型の星の影響でオリジナリティあふれる方法で物事に取り組んでいく特徴を持っています。
劫財を持つ人は、きちんと準備しながら結果的に大きなものを手に入れるタイプと言えます。
頭の回転が速く、統率力に優れリーダーシップを発揮することができる方ですが、穏やかな面もあり、人との協調性も持ち合わせています。
人当たりが良く、社交性があるため人と人とをつなぐパイプ役になり、周りからの人気が高い方が多いでしょう。
自分の能力が高い分、周りからの評価を気にする傾向があります。
「もっと頼りにされたい、自分を見てほしい」という自尊心の強さもあります。
周囲がよく見えており、俯瞰力に優れていますが、色々なことに気付きすぎてストレスがかかることもあります。
内に秘めた熱い思いを外に出さずに突き進む、根が純粋でスケールの大きい方です。
食神の意味と運勢について
食神(しょくじん)は、表現の星であり、正統派の星です。
表現の星は、アイデアや表現力、アピールを意味する星になり、正統派の星の影響で真正面から物事に取り組んでいく特徴を持っています。
食神を持つ人は、その名の通り美味しいものが大好きなグルメで、楽しいことが大好きな、周りから愛される方です。
持ち前のセンスの良さが光り、楽しさのエネルギーを周囲に与えることで自分を拡大していきます。
子供のような純粋さを持ち、目がキラキラと輝くようなワクワク感を保ち続けているので、見た目も若々しく常に明るい雰囲気をまとっています。
その魅力から自然と周りに人が集まり、自分も周囲の人も、お互いに良い影響を受けて豊かに発展していきます。
食神を持つ方が職場にいると、雰囲気が和んで仕事がしやすくなるでしょう。
また、人に分かりやすく説明をすることが得意で、仕事を教える立場にいると自分の強みを生かしやすくなります。
食神は衣食住に困らないという意味もあり、生きる上での大切な基盤が整っていて、今までそれほど人生で苦労することがなかった方も多いかもしれません。
甘え上手で人たらしな部分があり、誰に対しても優しく接するため、とても人気の高い方で恋愛力も高めと言えます。
傷官の意味と運勢について
傷官(しょうかん)は、表現の星であり、変化型の星になります。
表現の星は、アイデアや表現力、アピールを意味する星であり、変化型の星の影響でオリジナリティあふれる方法で物事に取り組んでいく特徴を持っています。
傷官を持つ人は、人と違う視点から物事を見ることができ、とても高い知性と感性の鋭さを兼ね備えています。
物事の本質を見抜く力に長けており、論理的な考え方ができ、何か疑問を持った時には相手に対して率直に意見を言うことができます。
他の人なら遠慮してしまうような場面でも、しっかり伝えようとするまっすぐな部分を持つ方です。
また、感受性がとても豊かでアーティスト向きと言えるでしょう。
自分の感じたことをそのまま絵で表現したり、のびのびと歌にすることで、持ち前の表現力を最大限に発揮することができます。
美しいものが好きな分、デリケートな一面も持っています。
機転が利いて周りの空気が読める部分が、繊細さと隣り合わせになっているのです。
時には辛口なことも言いますが、内心はとても傷つきやすいのですね。
独自の世界観を持つ魅力的な方で、ロマンチストでもあります。
運命的な出会いを求めたり、シンクロニシティを感じる相手と結ばれたいという願望が隠れているかもしれません。
話し上手なところがあり、恋愛相手とも楽しく過ごせますが、自由を好み、束縛されることがあまり好きではありません。その一方で、寂しがり屋な部分もあるのです。
繊細で相手の気持ちや周囲の動きに敏感なため、人よりも疲れやすい傾向があります。
ひとりの空間を保てる場所や時間を持つことで、ストレスは回復していきます。
偏財の意味と運勢について
偏財(へんざい)は、財の星であり、変化型の星になります。
財の星は、人脈・財産を意味する星であり、変化型の星の影響でオリジナリティあふれる方法で物事に取り組んでいく特徴を持っています。
偏財を持つ人は、人脈や財産を築くことに長けており、人やお金を大きく動かしていくことが持ち味で、財の星の特性を生かして扱うお金が大きくなっていきます。
勘が鋭く、俯瞰力があり相手に何が必要か気づき、サポートすることが喜びになる、誠実で温かい性格の持ち主です。
冷静で現実的な一面を持ち合わせながらも好奇心が強く、様々なことにチャレンジしていきます。
途中で飽きてしまうこともあるかもしれませんが、行動することで運が開けていき、人と会うことで新たなチャンスが巡ってくるのです。
本人は気付いていないかもしれませんが、ビジネスで成功するタイプで、次から次へと出るアイデアによって仕事を大きく拡大していくことでしょう。
聞き上手で社交的であり、自然と周りに人が集まってきます。
相手のために尽くすことができるので、そのサポートが喜ばれたり、重宝してくれる人がたくさんいるかもしれません。
自分の裁量で仕事を行うフリーランスとして生計を立てることも向いています。
また、受け取り上手で人からプレゼントされることが多いのも特徴です。
何かあげたくなってしまう人なのですね。
一方で、相手に合わせすぎてストレスになり、人に対して積極的になれない方もいるかもしれません。
これは本来の特性を生かせておらず、もったいないことになります。
自分が偏財の星を持っていることに気づくことでハートがオープンになり、本来の自分を出せるきっかけになります。
正財の意味と運勢について
正財(せいざい)は、財の星で、正統派の星になります。
財の星は、人脈・財産を意味する星で、正統派の星の影響で真正面から物事に取り組んでいく特徴を持っています。
正財も偏財と同じく財の星を持ちますが、偏財は流動的で大きくお金を動かしていくことに対して、正財を持つ方は真面目にコツコツと仕事に取り組み、着実にお金を貯めていくことに長けています。
着実さを大切にし、正義感が強く曲がったことは嫌いです。
安定さを保ちながらストイックに確実に運命を切り開いていきます。
どっしりと構え、何事に対しても真面目で、信頼に値する人物です。
実務能力に長けており、リーダーよりもサポート役を務める方が向いています。
会社員や公務員など、定期的に昇給や昇進がある職場で、安定した環境にいるとより輝ける方です。
周りからも頼りにされており、この人がいれば安心、と思われる人柄です。
自己コントロール力が強く、先を見通す目を持ち、自分の力でコツコツとお金を貯めることを得意としていますが、人に迷惑をかけたくない気持ちが人一倍強く、いつも肩に力が入りがちです。
恋愛面では愛を大切にする方で、恋人になった人とは自然と結婚を考えるようになります。
将来設計をきちんと立ててくれるので、お相手も安心して身を委ねることができるでしょう。
偏官の意味と運勢について
偏官(へんかん)は、実行力の星で、変化型の星になります。
実行力の星は、責任感や情の厚さを意味する星で、変化型の星の影響でオリジナリティあふれる方法で物事に取り組んでいく特徴を持っています。
偏官を持つ人は、天性のリーダータイプで周囲を上手に巻きこみ、チームを率いていくことができる方です。
独立心が強く情熱があり、人に対して的確な指示を出せるため自分が裁量を持てる場面でとても活躍します。
このような方が職場にいると、みんなどのように仕事を進めれば良いのかが分かり、能率も上がります。
目上の方からの信頼も厚く、その能力を見抜かれて大きなポジションに抜擢されたりすることも多い人です。
そのリーダー性は、家庭でも発揮されます。とても愛情深い人であり、家族を大切に守り抜こうとします。
子供に深い愛情を注ぎ、植物やペットなど生き物を育てることも得意です。
家族が温かくまとまるので家の居心地が良く、早く帰りたくなる家になるのですね。
面倒見が良く、困っている人がいたら真っ先に助ける正義感の強さも魅力です。
人を助けるためには、突然の事態にも慌てずに行動できなければ動けませんが、偏官を持つ人はパッと頭が切り替わり、自分がどう動けば相手のためになるのかが分かるのです。
的確な判断力や能力に秀でているため、「何でそんなことができないんだろう」と人に対して思う所があるかもしれません。
世の中には様々な人がいて、マイペースに動く方もいます。
正官の意味と運勢について
正官(せいかん)は、実行力の星で、正統派の星になります。
実行力の星は、責任感や情の厚さを意味する星で、正統派の星の影響で真正面から物事に取り組んでいく特徴を持っています。
正官を持つ人は、几帳面で真面目な性格で、規則やルールをしっかり守る人です。
会社などの組織に順応できるタイプで、組織内での役割をきちんと果たすことができます。
コツコツ真面目に働くので周りの人も姿勢を正し、良い影響を与えます。
秩序を重んじ、相手に対して礼儀正しく接するので目上の人から信頼され、安心して仕事を任せてもらえるでしょう。
優しく控えめな印象を持ち、上品な雰囲気を与えるため周りからひそかに尊敬されることも多い人です。
恋愛面ではとても一途で、その思いを貫き通す強さを持っています。
奥手な部分があり、自分からアプローチすることは得意ではありませんが、相手と徐々に距離が縮まり、信頼関係ができると安心して心を許します。
自分がルールを守る人なので、ルーズな人が許せない一面も持っています。
自分を厳しく律しているため、心のどこかで不自由さや理不尽さと戦っている星でもあるのです。
偏印の意味と運勢について
偏印(へんいん)は、知性の星で、変化型の星になります。
知性の星は、探求心や好奇心、向上心を意味する星で、変化型の星の影響でオリジナリティあふれる方法で物事に取り組んでいく特徴を持っています。
偏印を持つ人は、マイペースさと自由奔放さを合わせ持つ探求心にあふれた方です。
とても知的な人で、その興味を深く掘り下げていく学者肌のようなタイプです。
自分が知りたいことに対してまっすぐに突き進むため、結果的に適度な人間関係になります。
積極的に人と関わらず、相手に踏みこまない傾向があり、少しドライな印象を与えるかもしれません。
それがミステリアスな雰囲気につながり、知的さと相まって偏印を持つ人の大きな魅力になります。
自分ひとりで黙々と打ちこむ研究者のような一面があり、知的好奇心が満たされることに喜びを感じます。
誰にも縛られず、自分のやりたいことをのびのびとできる仕事が向いており、自由な働き方ができるフリーランスがおすすめです。
印綬の意味と運勢について
印綬(いんじゅ)は、知性の星で、正統派の星になります。
知性の星は、探求心や好奇心、向上心を意味する星で、正統派の星の影響で真正面から物事に取り組んでいく特徴を持っています。
印綬を持つ人は、知識を積み上げることで学びや探求を深めていく人です。
興味や関心のあることに対して、自分で情報を取りにいき、知識を吸収していきます。
ネットサーフィンが好きで、気付いたらもうこんなに時間がたっていた、ということもあるかもしれません。
読書も好きで、自分の好きなジャンルをとことん読み進めていきます。
知識を取りこむだけでなく、その情報をきちんと理解し、自分の知識に落としこめる能力を持っています。
知的さを持ちながら、穏やかで優しく思いやりがあり、色んな人から好かれる方です。
印綬を持つ人の放つ言葉には説得力があり、多くの人の心をつかむため、先生など人に何かを教える職業が向いています。
恋愛面では、持ち前の好奇心から「一体どんな人なんだろう?」と、好意を持った人に対して様々な面から知ろうとします。
あまり愛情表現が得意ではないため、時にはプレゼントを贈って気持ちを伝えたり、形にすることで相手も喜んでくれるでしょう。
また、知識を吸収するのが好きなため、頭がパンパンになってしまうことも多いようです。
ぼーっと流れる雲を見つめたり、ベッドに横になり何もしない時間を作ることで、より生きやすくなるでしょう。
通変星を使って自分や家族・友人を占ってみよう
四柱推命は、中国で生まれた約3000年もの長い歴史を誇る占いのひとつです。
四柱推命を知れば知るほどその奥深さに気づき、自分の運命の流れを知ることができるでしょう。
「命式」を手に入れれば自分で占うこともでき、知識や可能性が広がっていきます。
通変星は、あなたが自分で気づいていない才能や能力、適職や強みを教えてくれます。
自分自身のことは、意外と自分では分からないものです。
自分を知ることで意外な魅力に気づいたり、再確認することができ、自分のことを愛おしいと思う気持ちが湧いてきます。
そして、自分らしさを活かしながら社会と調和して生きていけるようになります。
自分の家族や友達、大切な人など、周りの人たちも占ってみることで、より深い部分から相手を知ることができ、新しい気持ちで良い関係を育むことができるでしょう。